2015年6月5日

おしらせ

ここ数日、いきなりでバンバンと更新してなんでしたが、6月に入り、ひさしぶりに、おすすめの古書に関して、店主によるひとことコメントを書いてみることを復活させてみました。
書評というよりは、書店でよくみかけるおすすめ文のようなものと思っていただければ幸いです。

なお、このブログでは、with field booksの該当ページに載せたものをそのまま、「おすすめ古書 @with field」のカテゴリーに過去のものも含めてまとめなおしていますので、よかったらどうぞ。

2015年6月4日

花数寄- 伝統的建築美の再考 / 黒川紀章



本書には、明治期の名数寄屋建築および黒川紀章による数寄屋建築に関する写真(写真家の大橋富夫による)と著者による解説が豊富に掲載され、後半には、花数寄に関する著者の論考も加えられているという、一風変わった体裁の数寄屋建築作品集です。
ですので、数寄屋建築事例集というよりも黒川紀章の作品集という感じで読めば楽しめる本かもですし、写真家の大橋富夫による数寄屋建築の写真もすばらしいです。
ちなみに本のタイトルの「花数寄」とは、黒川紀章が侘数寄に対抗して名付けた数寄屋建築の様式だそうです。

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2015年6月3日

British Pavilion: Saville Expo1992 ― Nicholas Grmshaw and Partners



ニコラス・グリムショー&パートナーズ(ニコラス・T・グリムショウ)による「セビリア万国博覧会の英国館」を紹介している全文英語の、Colin Davies による解説や各種図面(詳細図あり)、Jo Reid and John Peckによる各部の写真などが豊富に掲載されている洋書です。
特に、各部の特徴を写している写真が印象的な本です。

なおスペインで1992年に開催されたセビリア万国博覧会の日本館では、総合プロデューサーを作家の堺屋太一が務め、建築家の安藤忠雄が設計した木造のパビリオンが日本でも話題になったことでも知られています。

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Kisho Kurokawa / Oita Stadium, Oita, Japan


大分県大分市に1998年4月に竣工した「大分スポーツ公園総合競技場」の全文英語の作品集で、Dennis Sharpによる解説、各種図面、写真家の小林浩志によるスタジアム各部の写真などが豊富に掲載されています。

なおタイトルには、黒川紀章(Kisho Kurokawa)とありますが、実際のスタジアムの設計者はKTグループJV(黒川紀章建築都市設計事務所・竹中工務店・さとうベネック・高山総合工業))とのこと。

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